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あした道
200924月14日更新
小木曽郁夫さん(71)多治見市
池田町屋郷土資料館学芸員

身近な歴史に目向けて
 江戸時代、下街道の宿場として栄えた多治見市池田町。郷土の歴史を後世に伝えようとする地元住民の熱意に打たれて、二〇〇三年の開館当初から学芸員を務め、資料の整理や展示の企画に励んでいる。
 八百津町出身だが、小学校教員として長く勤めた多治見に腰を落ち着けた。専門は社会科。もともと興味があった「文化財への理解を深めよう」と四十代のころ、通信制大学で学芸員の資格を取った。

 校長の二年を含めて計十年間勤めた池田小学校を最後に定年退職し、市文化財保護センターに勤務。資料館へ移ったのは「お世話になった池田への恩返し」の気持ちもあった。

 資料館は、財団法人池田町屋公民館が辛沢川沿いの民家を買い取って改修。主に住民から寄せられた昔の農耕具や養蚕用具、運搬具など当時の暮らしぶりを伝える民具を常設展示し、昭和三十年代のちゃぶ台のある居間も再現している。

 二階には、自由民権運動に力を注ぎ、旧池田村の村長や県議長も務めた小池勇、美濃の名工とされる野村作十郎のコーナーも。

 「教育も資料館も地域に根差す」ことを目指し、自ら編さんに携わった池田郷土史の勉強会の講師も買って出る。人との出会いも楽しく、来場者は間もなく五千人を達成する。

 「遠くの有名な史跡を見に行くのもいいが、身近なところにも歴史はある。特に子どもたちには地域に目を向け、視野を広げていってほしい」と願う。(清水祐樹)

この記事は「中日新聞多治見支局」のご協力を得て掲載しています
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