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多治見市市之倉町の陶芸家小木曽教彦（のりひこ）さん（６６）が、台湾で二月二十七日から個展を開く。事前に現地で制作した茶道具一式を用いてのパーティーも企画しており、「現地の人と草の根の文化交流ができれば」と期待している。（有賀博幸）
　昨夏、国際交流の一環として同市を訪れた台湾の男性陶芸作家を自宅で三カ月間引き受けた縁で実現した。

　展示するのは、台北市の鶯歌（おうか）陶磁博物館。「海濤（かいとう）之夢」と銘打ち、波をテーマにしたオブジェなど大物十五点をはじめ、茶わんなど計約五十点を出品する。このうち「志野破れ袋水指」は、焼成の際に割れたものの妙味があり、修復を依頼した東京の専門家の手でよみがえった逸品。割れ目の一部に施された金彩も目を引く。

　二十七日のパーティーに用いる茶わんや水指、花入れなどは、小木曽さんが昨年十一月に現地を訪れて、知り合いの陶房で制作した。

　当日は簡単な茶室を設け、現地の人にお茶に親しんでもらう。展示は四月二十六日まで。

　開幕に合わせ日本からは、作陶教室で教えている生徒ら二十五人程度が同行の予定。二月二十六日から四泊五日のツアーで、希望者は小木曽さん＝電０９０（７７１８）４５３０＝へ。